「自分らしく生きていない気がする」
「何かを犠牲にしている気がする」
「周りのプレッシャーにやられてる気がする」
「望んでいる異動だと思っていたのになにか空しい」
「あー、現状不満。。転職でもしよっかな。」
何かわけがあって立ち止まり、内省がはじまった今、
「私の節目、ついに到来」です。
社内外の人間関係、時間、将来、今などなど。
様々な要素が「不満足感」や「焦燥感」を伴ってワチャワチャしている事かと思います。
そんな今、ご自身の「これからキャリア」をこんな視点でとらえてはいかがでしょうか、
という提案が今回のテーマです。
金井 寿宏さんの著書『キャリア・デザイン・ガイド』をベースに、
あの手(視点)この手(視点)で自分を捉え直すポイントをご紹介していきます。
現状に対する不満足感を根本的に解消するための作業、今ここで始めてみませんか。
キャリア
ここではキャリアという言葉を「長い目でみたときの仕事生活のパターンや意味付け」と定義します。
履歴書や職務経歴書に羅列する客観的な事実だけでなく、これまでの所属や異動を「これからの自分の人生」の中でどう捉えるかまでを含みます。
就職・昇進・異動・転職などのタイミングで生じるのはこれまでとは違う「質的なずれ」です。
発想や行動パターンに質的な転換が求められます。
そんな「ずれ」への適合が人にとっての「発達」です。「ずれ」があるから人は発達する。
自分はこれまでどんな風に「ずれ」に適合してきたか。
これまでどんな風な「新しい仕事生活のパターンや意味付け」を選択してきたか。
そんな点を思い出していきます。
ここでは特に、以下のポイントで自問自答してみてください。
どんな仕事経験を経たときに「私、一皮むけた」という高揚感があったか。
「難しい事だらけだったけど、これはよかった、楽しかった」と今でも思う仕事武勇伝。
周囲からの仕事上の要請にどんな工夫をしてうまく対応したてきたか。
昇進や昇給、収入アップをもたらした仕事経験。
もうひとつ、こんな視点も試してみてください。
企業の戦略を考えるように、自分のキャリアも考える。
組織戦略の2つの柱
創業以来大事にしてきた理念やキャパシティー
顧客や納入業者の要請へのマッチング
これを自分にも当てはめてみます。
自分自身を「企業」だと仮定して、「御社」を紹介してみてください。
キャリア・アンカー
ここでは、上記で下線を引いた部分を少し深掘りしてみます。
キャリア・アンカーとは、
自分自身にとって「頼りになる」自分の要素
自分のキャリアにおいて「頼りになる」自分の要素
自分にとっての「楽しさ」「高揚感」「満足感」「自己肯定感」につながるもの
の事です。
ご自身のキャリア・アンカーをより明確に捉える作業をしてみましょう。
具体的には次のポイントの自問自答です。
「時にはイラついたり嫌いになったりすることもあるけれど、なんだかんだで」
自分が価値を認めているもの
つい没頭してしまう作業(例:創造、研究、会話、貢献など)
好む状況や環境(例:自律・独立、所属、恊働など)
異質な環境・経験の中で一貫している、自分のかっこいい態度・姿勢・言動
できるようになってとてもうれしかったこと
どんな事であれば、日常のストレスに流されず、高揚感を持って続けていけるのか?
どんな事であれば、自分専用の「高尚なストーリー」の続きを描き続けられるか?
そんなポイントを棚卸ししてみてください。
これまでは「楽しさ」や「高揚感」を趣味の場だけに求めるようにしてきた場合でも、それを仕事の場でも実現できるようにするためには、次の視点が役に立ちます。
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