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ベトナム転職のその後インタビュー第4回ベトナム歴2年、28歳女性〜フリーランス編〜

更新日:2021年1月25日


ベトナム日系人材業界歴9年目のGrasp!代表・熊澤が、過去にベトナム転職をサポートした日本人の方にインタビューを行います。


ベトナムでの移住・転職後の予想外な変化、今の心境、今後のキャリアなどなど、ベトナム転職のリアル、お伝えします。

金谷さんのキーワード

「フリーランス」「英語」「海外原体験」「好きを仕事に」




「ベトナムで今、何をやっていますか?」



熊澤

前回お会いしたのが2018年の11月でしたよね。


金谷さんの場合、ベトナムにいらっしゃった経緯がやや特殊というか。

日本で就職されたIoT家電メーカーがベトナム進出するにあたって、業務委託契約という形でベトナムにいらっしゃった。


その業務委託契約が終わるか終わらないかのタイミングで、継続勤務か転職か迷っていらっしゃる状況でしたね。


金谷さん

そうですね。「続けるのも一つの選択肢ですよ」ってアドバイス頂いた記憶があります。


熊澤

そうでしたね。

業務委託契約が終わったのはいつでしたっけ?


金谷さん

2019年1月の後半です。


熊澤

その後、フリーランスでのお仕事を始められたのはいつぐらいですか?


金谷さん

3月の上旬からです。


熊澤

なるほど。今、クライアントさんは何名位いらっしゃいますか?


金谷さん

8名います。全て日本人です。


熊澤

すごいですね!

営業活動はどうやってらっしゃるんですか!?


金谷さん

それが、思っていたよりもスムーズにというか(笑)

Facebookで。自分のタイムラインと熊澤さんも含めて3名くらいの方にシェアしていただいたら、つながってあっと言う間に8名も。


熊澤

英語のパーソナルトレーナー。改めて伺いますが具体的にどんなお仕事ですか?


金谷さん

ビジネス英語の個人レッスンです。


1回90分を週に2回で、クライアントのニーズに合わせてカリキュラムをカスタマイズして提供しています。

会話力をのばしたい方には会話のレッスン、リーディングを伸ばしたい方にはリーディングのレッスンなどです。また、希望する方には毎日宿題を出すなどレッスン以外の日も学習をサポートしています。


ホーチミンでは日本語で英語を教える人に会ったことがないという事に気づき、ライバルが少ないのでチャンスかなと。


熊澤

なるほど。私がキャリア相談の際によくお伝えする「ポジショニング」の話ですね。ベトナムでやっていくには「△△会社の〇〇さん」ではなく「これは〇〇さん」という形で個人名

で価値が通るような動き方が有効ですよ、と。


金谷さんの場合は「ホーチミンで日本語での英語レッスンなら金谷さん」というポジションをうまく取っておられると思います。


金谷さん

実はフリーランスでやっていく決意をしたのは、熊澤さんのおかげでもあるんですよ。


前回お話した時に「ベトナムならではの事をやってみたら」とアドバイスいただいて。そこから、ベトナムでは日本語で英語を学べる機会が圧倒的に少ないという気づきにつながりました。


熊澤

そうだったんですね。

フリーランスではなく転職という選択肢についてはいかがでしたか?


金谷さん

最初は転職先を探していたんですが、結局はやりたい仕事がホーチミンになかったんです。


一生懸命働くんだったら、思い入れのある商品を売りたいという気持ちがありました。


自分の仕事に対する思い入れも持ちたいと思っていて。そんな中で、昨日までは知らなかった社長や会社のために今日から一生懸命働くってっ感じがなんだか変だなと思うところもあって。


熊澤

やりたい仕事がなかったっていうのは?


金谷さん

何なんですかねー(笑)

「これがやりたい」って事があると言うよりかは、「会社にはやりたい事がない」というか。


そんな風に思っていた時に、友人に「ボランティア、つまり無償であってもやりたい事って何?」と聞かれて、「英語を教えることだな」と気づきました。


熊澤

それは味わい深い、いいアドバイスですね。




「海外という原体験」

熊澤

「英語」や「海外」という事を考え始めたのはいつ頃からですか?


金谷さん

小学2年の時に家族でオーストラリアに旅行して。その時から英語や海外に興味を持ちました。高校時代はずっと英語の勉強をして、大学でも英語中心、その後の留学でも英語中心でした。はっきり言うと、学生時代は英語のことばかり考えていました(笑)


海外に住みたいともずっと思っていて。


熊澤

「ベトナムで働きたいとか海外で働きたい」っていう方は、もともと外国や英語に憧れをもっている方が多いのですが、実は私にはその憧れがよくわからないんです(笑)


金谷さんの場合は、今、密かに流行りつつある「原体験」に通じるものですかね?

人の好き嫌いは、元をたどれば小さい頃の体験につながるのではという仮説です(笑)。


金谷さん

それが私にとっては小2でのオーストラリア旅行ですかね。


熊澤

そこから、英語をずっと勉強し続け、留学も経験し、卒業後は部品メーカーに入社し海外事業部に所属するも、2年で転職。


金谷さん

そうですね。仕事内容が輸出入の手続き中心で、海外のお客様と直接関わるという仕事でもなかったので。


熊澤

小2の時に受けた海外の衝撃をもう一度体験したくて転職?


金谷さん

ですかねー(笑)


熊澤

転職先のIoT家電メーカーでは、日本をベースに海外営業を?


金谷さん

1年弱、ドイツのベルリンに駐在していました。

代理店支援ですが、ほぼ社員のようにパートナー会社の立ち上げから関わりました。


熊澤

まさに求めていた仕事?


金谷さん

そうですね!「これだ!」ていう。


熊澤

しっくり来た?


金谷さん

やりたい仕事ではありましたが。。。

あまり楽しくなかったというか。立ち上げも大変だったし、営業もその時点での自分の実力・経験では難しかったので、一旦日本で修行し直そうと東京に戻り海外営業をおこなっていました。


しばらくしてベトナムでの事業の立ち上げとなり、自ら志願しました。


熊澤

ベトナムには興味ありましたか?


金谷さん

全く興味ありませんでした(笑)

もともとは欧米にしか興味がなく、東南アジアにも全く興味ありませんでした。

ちょっと個人的な縁もあり、ベトナムということになりました。



「ベトナム、好きですか?」

熊澤

ベトナムは、好きですか?


金谷さん

はい、大好きです。

こんな天国があったんだっていう感じです。


物価が安い、食べ物が美味しい、外国人に優しい、仕事がある。


もっと早く知りたかった(笑)


ドイツと比べると、同じアジア人が多い環境である事が居心地がいいと感じます。

ドイツだとアジア人が少なく見た目も違うので、違和感があるというか。


文化も全然違うので、コミュニケーションの取りづらさをすごく感じていました。


こっちだと見た目も似ているし、目上の人を尊敬するなどの文化も似ている部分があるので、居心地がいいなって感じています。


熊澤

なるほど。違和感がないと、自然に生活できるというか。


あれですかね、もともとはベトナムにも東南アジアにも興味はなかったが、いざ来てみると違和感が少なく、イメージもアップデートされたという感じですかね。


金谷さん

そうですね。


熊澤

そう言えば、以前お話したときに「ベトナムに来て少し怠惰になった」っておっしゃっていましたよね。


それって、何かなって考えていて。


日本で生活していると、例えば、通勤電車の中で他人の些末かつ下世話な会話が耳に入ったり、中吊り広告のどうでもいいトピックが目に入ったりしますよね。そんなちょっとした雑音に常に囲まれていちいちイラッとさせられつつも、そんな情報も込みで自分が形成されていた。


それがベトナムでは、そんな雑音の部分がストンと抜け落ちてなくなるので、日本にいる時みたいなツメツメ感もなくなり、隙間ができる。


この「ツメツメじゃない感じ」とか「隙間」とかを「怠惰になった」っと感じるだけかなと。

その「隙間」の埋め方って、ベトナム転職した日本人にとっての重要なテーマでもあると思っています。


最近思うのは、ベトナムに住んでいる日本人は「ベトナムはこうだ」って言い過ぎだなと。こっちにいる日本人ってみんな実はけっこう暇じゃないですか。その暇を悟られないようにベトナム語を勉強してみたり「ベトナムってこう」って言ってみたりしてるのかなって。


怠惰になったっていうのは、自分の生活に隙間がいっぱいできるって事で。


金谷さんの素晴らしい点は、そんな中でフリーランスを始めたってことです。

日本人のベトナムでの生活の仕方として非常におもしろいなと。


フリーランスを始めて時間は自由になりましたか?


金谷さん

はい、そうですね。自分への投資の時間を作れるようになりました。

午前中はベトナム語を勉強して、お仕事はお昼から。


熊澤

今のような生活をしている自分の姿、大学を卒業する時は想像できていましたか?


金谷さん

全く想像していなかったですね。


熊澤

ベトナムは「好き」との事ですが、ベトナムへの思い入れみたいなものはありますか?


金谷さん

思い入れは、全く無いですね。


現状としては、今はベトナムでやるのが一番いい選択肢なのでそうしている感じです。


ただ、ベトナムに来てよかったと思うのは、自分にとっての快適な環境から抜け出した事っていうのがありますね。


日本だと大学の友人とか家族とか会社の同僚とか、似たような人達とだけ関わっていればそれでよかったけど、こっちに来てからは、バックグランドが全く違う人たちと多く出会うことになり、自分の強みが理解できるようになってきました。


熊澤

なるほど。海外に出ると「自己定義」というか「自己の再定義」はしますよね。


金谷さんの場合は、ベトナムに来て、「英語」という軸での自己定義が可能になったという感じがしますね。


金谷さん

そうですね。似たようなバックグラウンド=英語を話すのが当たり前の人達と一緒にいると、「英語」が自分の強みになるなんて思えなかったですからね。




「フリーランスで働く」

熊澤

フリーランス生活は、思っていたよりも順調に進んでいらっしゃる?


金谷さん

そうですね。思っていたよりも順調です(笑)


熊澤

不安などはありますか?


金谷さん

始めた当初はありましたし、今もあります。

お金について、将来的な貯蓄ができるかどうかとか。将来的には日本で子どもを産みたいですし。


現状では、日々の生活をするお金は稼げているけど、大好きな旅行をしようとなると貯金から賄っている状態です。


貯金が無くなる前にお金を稼げる仕組みを作らないとなと(笑)


熊澤

応援しています!


では最後に、金谷さんが提供されている英語のパーソナルトレーニングサービスについて詳しく紹介してください。


金谷さん

1回90分、週2回のビジネス英語の個人レッスンです。

お客様のご希望に合わせてカスタマイズしたレッスンをカフェで行います。


ホーチミン1、2、3区とビンタイン区内であれば交通費のご負担は不要です。

それ以外の場所は交通費のご負担をお願いしていますが、詳細は個別に相談承ります。


今後は英語のグループレッスンもやって行こうと思っています。


ホーチミン在住の方で、日本語でのビジネス英語レッスンを受けたい方、

ホーチミンでの英語生活をもっと充実させたい方など、

お気軽にご連絡いただければと思います!


連絡先:satomi.kanaya@gmail.com


金谷さん、インタビューに応じていただき、誠にありがとうございました。

今後の金谷さんの更なるご活躍をお祈りしております。



Grasp!の転職支援サービスは、キャリア相談を重視しています。



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