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ベトナム採用Tips 前半

更新日:2021年6月18日

〜ベトナム人材採用準備How To〜


ベトナム人材採用Tip


日本とベトナムの関係は、近年益々緊密になっています。


2018年度末時点における日本国内の在留ベトナム人数は33万0835人で、前年比+26.1%増加し過去最高を記録。


また、同年の日本からベトナムへの投資は、新規・追加・株式投資の合計金額が86.0億ドルで各国・地域中で2年連続トップを記録しています。


これは、日本人とベトナム人が仕事や生活の場で直接関わるタイミングが増えている事を意味しています。


今回のGrasp!ブログは、「ベトナム採用Tips」と題して、

前半:ベトナム人材採用準備のHow To

後半:「日本人のベトナム人論」論

をテーマに、ベトナム採用の理解に役立つ情報をお届けいたします。



ベトナム人材採用準備How To


◉採用が必要となった時にまずやること

  • 具体的な納期(入社日)を設定する

  • 予算を決定する(募集給与額と雇用コストの両方)

  • Job Descriptionを明確にし書面化する。特に業務内容、求める成果、職位

ベトナムでナショナルスタッフ(ローカルスタッフ)の採用が必要になった際にまず考えていただきたいポイントです。一見するとどれも当たり前の事なのですが、ベトナムでの採用に際しては、ここを確実にやることはミスマッチを防ぐ上で非常に重要です。


具体的に見ていきましょう。


1. 具体的な納期(入社日)を設定する

納期(入社日)が事前に具体的かつ明確でないと、募集活動のスケジュールを設定できません。曖昧なスケジュール感は応募者も採用側も必ず混乱します。せっかく採用オファーまで進んでも、入社のタイミングが合わずに無駄になってしまうケースが結構多いです。


2. 予算を決定する(給与額と雇用コストの両方)

こちらも、募集前に社内で明確に定義し承認を済ませていないと、オファーの段階で社内手続きに手間取り採用が流れてしまう可能性があります。


3. Job Descriptionを明確にして書面化する。特に業務内容、求める成果、ポジジョン

募集人材に関して事前に細かく定義していないと、人選の段階でのミスマッチにつながります。人材エージェントサービスを利用する際は「Job Descriptionはエージェントが作るもの」という考え方もありますが、まずは、採用される企業様自身に定義していただくことは欠かせません。


さらには、日本人同士であればわざわざ明言しなくても共通認識を持てるような事項についても、ベトナム人の方を採用する際には、細かく明示する必要があります。特に業務内容について、明確でなければ、そもそも応募者数が増えません。


◉採用チャネルの設定


次は、採用チャネルの設定です。

採用チャネルとは、要するにどこから候補者を集めるかということです。

ベトナムに於いては「自社(リファラル・SNS)」「求人広告媒体」「紹介会社」の3つが主な採用チャネルとして分けられます。


各チャネルのメリットとデメリットを紹介します。その時々の用途・予算にあったものを選ぶことになります。

ベトナム採用でのチャネル別メリットデメリット

注)人材紹介会社:ベトナムならではの事情


ベトナムで採用する際に、人材紹介会社を利用する場合は、少し注意が必要です。


フィルタリングの観点が薄いエージェントが相当数存在しているからです。

つまり、求人広告媒体と人材紹介会社のサービスの質に対して差がないのです。


ベトナム人の募集の際、候補者のいわゆるソーシング・スカウティングはベトナム人スタッフ(コンサルタント)が行います。

残念ながら現状では、日系の人材紹介会社で働くベトナム人スタッフの中で、フィルタリングという観点や高いサービス意識を持ったスタッフは少数派です。

人材紹介会社がお客様から頂く紹介料は候補者の給与をベースに決められるのが一般的ですが、給与の低い=紹介料の低い募集案件に、候補者理解という時間的コストはかけないケースが多いというのが現実なのです。


ベトナムでは日本における個人情報保護法に当たる法整備がないこともあり、個人情報保護という観点が希薄です。そのため、候補者本人への応募の意思確認なしに無断で企業へ紹介しているケースすらあります。これは10年以上前からベトナムの業界にある悪弊です。



更には、ベトナム人一般の傾向として、見ず知らずの他人に個人的な話をするのを憚る習慣が色濃くあるため、プライベートな内容を含む細かな事実・背景確認にはそれなりのテクニックと手間を要するという事情もあります。


結局、フィルタリングの目的とその精度が「書面上の募集条件と応募者条件のマッチング」のみにフォーカスされており、入社という募集・採用プロセスの第一ゴールを目的とした「募集意思と応募意思のマッチング」がなされていないのです。



サービスを受ける企業としては「人を介した人材紹介サービス」「日系企業」「日本人担当者がいる」という事で、少なくとも求人広告媒体よりは質の高いマッチングサービスを提供しているだろうというイメージが膨らみ「期待」してしまう。


しかし、現実にはベトナムの人材紹介会社のサービスは求人広告媒体のサービス内容と大して差がないケースがあるのです。


こうした業界内の問題点の解決を目指して、現在、サービス提供を行っているのがGrasp!です。


人材紹介エージェント選びは、ぜひとも慎重に。



Grasp!は「ニーズ・タイミング・意思」へのマッチングにコミットすることを前提とし、入社後の活躍を踏まえた人材の募集支援・採用支援を「納得感・期待感への充足」を含めて提案する、サーヴァントシップを大切にする採用支援サービスです。


◉次回、後半は「日本人のベトナム人論」について論じます。


◉番外編では、ベトナムにある日系人材紹介会社40社を徹底比較!



Grasp!では日本人マーケターを募集中です。 詳細はこちらにも https://bosyu.me/users/takumitsu.kumazawa/wants/14431


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