生成AI時代の人材紹介サービス
- Grasp! Vietnam
- 6 日前
- 読了時間: 5分
更新日:5 日前
〜ベトナム事業において「人」と向き合い続ける企業がGrasp!を選ぶ理由〜

まもなく2025年が終わろうとしております。
今年のベトナム日系ビジネスも色々ありました。人材・採用領域もマクロ経済の大影響を受けて、多くの方々にとってはハードモードだったように思います。
そんな中、弊社主サービスについて考えるところがあります。
来年2026年以降、人材紹介サービスの多くが、生成AIを利用したHR TechサービスやATS(Application Tracking System)に代替されていく可能性が高いといえます。
・候補者リソースからの該当候補者選定
・履歴書の検索や求人要件とのマッチング
・候補者スキルと求人要件スキルのマッチング
・社内スキルの整理・データ化(スキルタクソノミー)
・一定条件下でのスクリーニングや条件整理
これらはすでにAIの方が速く、人材紹介会社社内でも安定して行われている領域です。
「候補者を集める」「条件に合う人を見つける」「スキルマッチング」
この機能だけであれば、人材紹介会社が介在する必然性は、今後ますます薄れていくでしょう。
そのような環境の中で、それでもなおGrasp!にご相談をいただく企業様がいらっしゃるのは、別の理由があるからだと私たちは考えています。
■Grasp!は「人材を紹介すること」そのものだけを目的にしていません
弊社Grasp!は、人材を紹介すること自体(だけ)をゴールとは捉えていません。
私たちが本質として重視しているのは、
その採用が、お客様の事業にとってどのような意味を持つのか
その人材に、どこまでを期待し、どこからを期待しないのか
採用後、組織の中でどのような摩擦や調整が起こり得るのか
といった点を、採用前の段階で可能な限り仮説化・言語化するお手伝いをすることです。
ベトナムでの採用が難しく感じられる背景には、人材不足そのものよりも、こうした前提整理の難しさがあるケースを多く見てきました。
■Grasp!は、決して「お手軽な」人材紹介サービスではありません
率直に申し上げますと、Grasp!はお手軽情報マッチング人材紹介サービスではありません。
候補者を十分に理解できるまで、簡単・スピード重視のみではご紹介しません
候補者の強みだけでなく、懸念点や課題も併せてお伝えします
候補者との事前面談を通じて、弊社独自の仮説を立て、貴社にお伝えします
分からないことは、分からないままとして共有する場合があります
求人内容に曖昧さや矛盾があれば、その点についても確認をお願いすることがあります
そのため、「まずは人を入れたい」「とにかくスピードを最優先したい」という状況下では、他のサービスや方法、選択肢が適している場合もあると考えます。
それでも、ベトナムにおける人材採用を中長期の事業判断として捉えている企業様から、継続的にお声がけをいただいています。
※人材紹介サービスではなく、採用支援サービス(RPO)という形でご支援することも特に2025年は多くございました。
Grasp!は、採用後に発生するコストを、採用前に顕在化させるからです。
■なぜ「面倒に感じられるプロセス」が、結果的に事業に寄与するのか
採用において見えにくいコストは、多くの場合、採用後に表面化します。
特に不確定要素が多い、候補者・企業・市場と状況の揺れが大きいベトナムにおいてはそうと言えます。
早期離職による再採用
現場での期待値調整
マネジメント負荷の増大
組織内の不信感や疲弊
これらは、短期的な採用成功の裏で、PLにはすぐ表れませんが静かに事業の足元を揺るがし、確実に貴社のベトナム事業の収益性を蝕みます。
Grasp!は、こうしたリスクを完全に防げるとは考えていません。ただ、起こり得る事象として事前に共有することはできます。
そのために、あえて時間をかけ、整理し、あえて確認(貴社による自問自答)を重ねています。
■ベトナム事業を「未来を担う海外事業の柱」と考える企業様へ
近年、ベトナム経済や雇用環境は、これまでのような単純な成長曲線から、徐々に複雑な局面へと移行しつつあります。
人件費の上昇
人材流動性の高止まり
人口構成や産業構造の変化
生成AIの登場による業務構造の再編
こうした中で、ベトナム事業を短期的な拠点や、本社のオフショア的な副次的存在としてではなく、貴社の未来を担う海外事業の柱の一つとして位置づけている企業様ほど、採用のあり方に慎重さと一貫性を求められているように感じています。
■生成AI時代に、あえて人材紹介会社を使う意味
生成AIは、採用業務の一部を効率化・省人化してくれます。一方で、「その判断で本当に良いのか」「前提自体が間違っていないか」などの問い直しはまだまだ人の得意領域と言えます。
弊社の役割は、答えそのものを出すことではなく、問いを一緒に整えることだと考えています。
それは、ベトナムで「人」と「人と企業」の関係性に向き合い、企業と対話を重ねてきた中でしか、積み重ねられないものだと感じています。
■非当事者の当事者性
人材紹介サービスとしてのGrasp!の役割・立場は明確です。
・雇用/被雇用の当事者ではない
・企業と個人それぞれ意思決定の場に立ち会う第三者である責任を、私たちは引き受けます。
・分からなさを抱えたままでも言語化し、共有します。
これは弊社サービスが第三者でありながら、当事者性を放棄しないという立ち位置です。
創業以来、弊社は一貫してこうした姿勢を継続しております。
少しでもご関心をお持ち頂ける場合、ぜひとも弊社代表・熊澤までお問い合わせいただけますと幸いです。

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